いい家の条件「健康」

健康住宅と言う言葉があります。
いい家とは家族の健康に良い家の事を言います。
一昔前、シックハウス症候群という言葉が衝撃を持って騒がれたことがあります。
新築の住宅に住み始めた人が、頭が痛くなる、胸が苦しくなる、などの症状を訴える、ということが少なからずあったのです。
原因は壁紙を付ける時に利用する接着剤であったり、科学的な合成素材から出る化学物質であったりさまざまですが、せっかく幸せに暮らすはずだった家が家族の健康を害するなどという不幸な出来事があってはたまりません。
今は政府主導で、使用できる素材や薬剤にも基準が定められていますが、基準をクリアするだけでなく、それ以上に気を付けた健康的な家を作り上げることができるのが、注文住宅の良いところです。
みなそれぞれ、こだわりたい部分は違います。
壁を健康的なものにしたいと考えるのならば土の良さを生かした壁にしてもらうこともできますし、床や天井、壁まで全て自然素材の木の家で作り上げることもできます。
ぜんそくに苦しんでいた人が、三重の自然素材の住宅に越してから、ぜんそくの発作が起きにくくなったという例があるように、家は住む人の健康を支えるものでもあります。
また、健康な家は素材だけで作り上げられるものではありません。
健康被害が出るほどカビが発生しやすい家がありますが、結露しやすい家は要注意です。
結露が出やすいということは通気が悪い、断熱の力が弱い、湿気がたまりやすい、などの欠点がある家です。
こういったデメリットが出ないようにすることは、素材だけでなく設計の工夫で実現することができます。
24時間換気システムで家の中に空気の流れを作ったり、窓ガラスを二重構造のガラスにして、結露が出にくくしたり、工夫できる事はたくさんあります。
家族が健康に長く暮らしていけるような家を作るために有効な家づくりは、工夫次第でたくさんの方法があります。
しっかり調べて、納得いく家づくりをすることが大切です。

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